伝説の「28」を背に――。13日に大阪市内のホテルで行われた新入団会見に臨んだ阪神のドラ2左腕・鈴木勇斗投手(21=創価大)は「自分の売りはまっすぐ。同学年でもあるヤクルト・村上選手と対戦したいです。開幕一軍を目標に1年目から一軍で投げ続けます」と力強く抱負を語った。

 本人の言う通り、左腕の最大の武器は最速152キロのストレート。奪三振にもこだわりがあるそうで「三振をとれるような真っすぐや変化球に磨きをかけていきたい」と自信を見せた。 

 背番号は不世出の左腕として球史に名を残す同球団OB・江夏豊氏(73)が現役時代に着けていた「28」に決定。高卒2年目のシーズンに今もNPB記録として残るシーズン401奪三振をマークしたレジェンド中のレジェンドだ。鈴木も「自分もこの28番に負けないように。28番と言ったら鈴木勇斗という印象を与えられるような選手になりたいです」と偉大な番号に敬意を表しつつ、表情を引き締めた。