新たな甲子園の〝主〟になれるか――。阪神のドラフト1位ルーキー・森木大智投手(18=高知高)が12日に行われた新人施設見学に参加。本拠地・甲子園球場や若手寮・虎風荘を見て回り「早く一軍に上がって(甲子園の)グラウンドでプレーしたい。球場で投げるイメージはしている」と聖地の威容に目を輝かせた。

 県下の名門校で1年時からエースとして活躍。将来を嘱望されてきた右腕がコロナ禍による大会中止や、名将・馬淵史郎監督率いる明徳義塾に度々行く手を阻まれたこともあり、高校3年間で春夏合わせて甲子園出場は0。「甲子園に来たのは中学生の時以来です。選抜で高知高が出場したときにスタンドで見ました」と森木は振り返る。

 矢野監督には「1年目から一軍で勝ち星を挙げ、将来的に世界を代表する投手になる」と目標を誓ったという黄金ルーキー。全ての野球人が憧れる美しい黒土、緑の芝と久々の再会を果たすこともできた。来年からはここが自身の職場になる。