〝天才打者〟から打撃の極意を盗む。巨人・広岡大志内野手(24)が10日、東京都内の球団事務所で契約更改を行い、300万円増となる1900万円でサインした。

 今季は波乱の幕開けとなった。キャンプ終了直後の3月1日に田口との交換トレードでヤクルトから移籍。新天地での1年目は出場78試合で5本塁打を放ち、そのうち2本ずつが中日・大野雄とDeNA・今永からで〝左キラー〟ぶりも発揮した。ただ、課題は1割8分9厘にとどまった打率だ。広岡は「ちゃんと率を上げることと確実性を上げること。そのなかで長打を打てること」とキッパリだった。  

 そのために、今オフの自主トレでは古巣に在籍するプロ通算2182安打を誇る「安打製造機」に教えを請う。今季からヤクルトに加入し、横浜(現DeNA)時代の2008年、ソフトバンク在籍時の11年に2度の首位打者に輝いたヤクルト・内川聖一内野手(39)だ。 

 広岡は「何かつかもうと思ってお願いしました。ボールのコンタクト率。あれだけ(体勢を)崩されてもヒットにできる。当てる技術、ボール球でもヒットにできる技術。コンタクト率に対する技術というのは聞きたいですね」と早くも前のめり。すべてを吸収し、レギュラーの座をつかみにいく。(金額は推定)