来季こそ悲願を果たす。巨人の桜井俊貴投手(28)が9日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、240万円減の年俸2160万円で契約更改した(金額は推定)。

 今季は春季キャンプから先発ローテ入りを目指すも、シーズン中は中継ぎとして配置転換。29試合に登板して1勝0敗の防御率5・40と思うような結果を残すことはできなかった。

 並々ならぬ決意でローテ入りを目指していただけに、悔しさが残る1年となった。桜井は「キャンプから先発をやりたい気持ちがあり、シーズンもちょっと引きずって、結果を出さなきゃいけないという焦りがあったのかな、と。今季どこか結果出なかった要因の一つにもなったのかなと思います」と猛省。球団からは「敗戦処理に収まる投手じゃない」とゲキを飛ばされただけに、このままでは終われない。

 一方、中継ぎという役割を経験したことで収穫もあった。「来季は先発ローテーションに入って中継ぎを楽にしたい。中継ぎを経験して苦しい時もあったので、長い回を投げる投手になりたい」。同じ気持ちを理解できたからこそ、右腕の決意は昨年よりも高まった。

「桑田さんに言われた通り、135球投げられる体、体力、気持ちをこのオフでしっかり作って、来年に向けてやっていこうかなという考えはあります」。来季こそは、悲願でもある先発ローテの座をつかみ取ってみせる。