正二塁手へ飛躍だ。巨人の吉川尚輝内野手(26)が、来季から背番号を「2」に変更することが分かった。

 中京学院大からプロ入り5年目の吉川は、今季は108試合に出場して305打数83安打の打率2割7分2厘。シュアな打撃だけでなく堅実な守備も武器で、2日に発表された「三井ゴールデン・グラブ賞」では二塁手部門で3位になった。

 当然、現状で満足はできない。期待されるのは、チームとしては仁志敏久氏(50=現DeNA二軍監督)以来空位となっていた正二塁手の座への定着だ。今季はチームで二塁手として最多出場するも、死球によるケガやチーム事情などもあり99試合にとどまった。

 今季まで陽岱鋼が背負っていた背番号「2」だが、これまでには野球評論家の井端弘和氏や元木ヘッドコーチ、小笠原二軍打撃コーチなど、数多くの主力が背負ってきたもの。フロント、首脳陣からの期待の大きさがうかがえる番号だ。

 吉川はレベルアップに向けて既に新たな取り組みを実施。秋季練習中に行われた紅白戦では二岡二軍監督の発案で三塁コーチャーを務め「普段、見えない場所から野球をやって、いろいろ勉強になった」と視野を広げた。

 チームの長年の課題であった二塁手問題が解決できれば、大きな上積みとなることは間違いない。期待を背負った吉川はさらなる飛躍を遂げることができるか。