中日の祖父江大輔投手(34)が来年2月の沖縄春季キャンプで投げ込みをセーブし、来シーズンに臨む考えを示した。

 8年目の今季は自己最多の55試合に登板し、1勝2敗、5セーブ、19ホールドで防御率2・59と抜群の安定感を発揮。これで2014年のデビュー以来、8年連続30試合以上登板を果たし、通算400試合登板まで残り28登板に迫っているが「登板数とか数字には毎年こだわっていない。チームが勝てばいい」と、個人の記録には全く気にしていない。

 それでも怖いのは〝勤続疲労〟だ。今年の沖縄春季キャンプでは毎日のようにブルペン入りし、期間中は計約1000球も投げ込み「それでシーズン中もそんなに連投しても疲れたなという感じがないので毎年やってきた」。しかし、来年2月のキャンプでは「リリーフなので、基本毎日投げることはしたいが、球数は考えたい」と制限することを示唆。

 その理由について「みんなから『ちょっと投げすぎだぞ』と言われるし、そろそろヒジとか痛くなりそうなので。1日100球も投げることはたぶんない。投げ込みというのは減らしたい」と説明する。

 その上で、来季へ向けての課題はコントロールの精度を上げること。「スライダーは投球の7割ぐらい投げているので、相手も分かっていると思う。ちょっとでも甘くなると打たれる。だからスライダーのコントロールだけはブレをなくしたい。真っすぐは速くないので、スライダーとあとはシュートで勝負するしかない」と意気込んでいる。