ソフトバンクは30日、デニス・サファテ投手(40)の現役引退を発表した。絶対的守護神に君臨した功労者の決断を受けて、三笠杉彦GMがオンライン取材に応じた。

 球団を通じて発表したコメントに引退を決意した理由や球団、首脳陣、チームメート、愛するファンへの熱い思いをつづった〝キングオブクローザー〟。長文コメントの最後には「私はこの先もう野球をプレーすることはありませんが、将来的にはこれまでの経験とチームメートの成長をサポートした経験を生かし、ホークスがこの先も常勝チームであり続けるために何らかのお手伝いができればと願っています。これは永遠のお別れではなく、一時的なものです。また近いうちにお会いしましょう!」とホークスファミリーとしての〝再会〟を熱望した。

 この熱いメッセージを受け取った三笠GMは「現時点で明確にこういうオファーをするってことは決まっていない」としながらも「ありがたい申し出」と応じた。「彼とはこれまでも日本での経験や海外選手から見たホークス球団だとか、改善していくべきことだとか話をさせてもらった」と在籍中のやり取りを明かした上で「今後、私個人としては何か頼みたいなとは思っています」と、何らかの形で球団をサポートしてもらう関係性の継続を望んだ。

 常勝を支えた大功労者。鷹の魂を抱いたままユニホームを脱いだ助っ人の思いは、しっかりとホークスファミリーに届いている。