今季7本塁打を放ちブレークの兆しを見せたソフトバンクのロマン砲・砂川リチャード内野手(22)が23日、ミッションクリアへ「ベジタブル作戦」を掲げた。

 秋季キャンプの最終クール初日。育成選手時代の恩師でもある藤本博史監督からアップ前に声をかけられた。何やら真剣な表情で話し込む2人。そこで春のキャンプのA組(一軍)をかけた〝重大ノルマ〟が通達されていた。

「来年は飛躍する気持ちでやってもらわないといけない。こっちもみんな期待しているわけだから。1月のコーチ会議の時に(体重)118キロを0・1キロでも超えてたらB組(二軍)からスタートさせる。サードのポジションを空けてくれているわけではない。ライバルに失礼だしね」(藤本監督)。

 リチャードのシーズン中の体重は115キロ。それがオフになり地元・沖縄に帰ると、どうしても懐かしの味に舌鼓を打ってしまうという。120キロ超えにまで太ってしまうのが恒例となっていた。

 リチャードは「減らして悪いことはないと思う。三軍から一緒にやってきた藤本さんが言うなら間違いないと思う」。
 
 その上で「お酒は飲まない。おかずを増やして米をある程度抜く。おなかいっぱいに食べない」と基本3か条を掲げると「野菜多めで。ベジタリアン作戦です」と力を込めた。沖縄料理でもゴーヤチャンプルなどの野菜メニューを積極的に食べるつもりだという。

 この秋は精力的にバットを振り込んだ。その成果を来季に爆発させる。自主トレ期間は師匠である西武・山川のもとで打撃を磨くだけでなく、体重もしっかり維持してキレキレボディーで春を迎える。