まさかまさかの結末だ。ヤクルトは20日のオリックスとの日本シリーズ第1戦(京セラ)に3―4の逆転サヨナラ負けを喫した。

 先発した奥川が7回1失点の好投をみせれば、1―1の8回には主砲・村上のバックスクリーンへの2ランで勝ち越し。9回には守護神のマクガフを投入したが、試合が一気に暗転した。先頭の紅林に右前打で出塁されると代打のジョーンズには四球。福田の送りバントを処理したマクガフの三塁送球が野選となり、無死満塁の絶体絶命のピンチを招いた。

 ここでマクガフは踏ん張れず、宗にスプリットを中前へ運ばれて2者が生還して同点に…。なおも一、二塁で吉田正には初球の153キロ直球を叩かれ、痛恨のサヨナラ負けとなった。

 オリックスナインの歓喜の輪が広がるなか、マクガフは足早にベンチ裏へ。試合後、高津監督は「そういうこともあると思いますね。すごく難しいイニングを任せているので。全力で行った結果だと思います」とフォローしたが、初戦を落としたダメージをどう払しょくするのかがカギとなりそうだ。