血行障害と闘うソフトバンク160キロ左腕・古谷「“投げられない” はもう通用しない」

2021年11月21日 05時15分

5年目にして頭角を現してきたソフトバンク・古谷だが…(東スポWeb)
5年目にして頭角を現してきたソフトバンク・古谷だが…(東スポWeb)

 血行障害と闘う大器の胸中は――。ソフトバンクの160キロ左腕・古谷優人投手(22)は、今秋キャンプをかねて悩まされてきた左指の血行障害疑いのため離脱。現在、ファームでリハビリを行っている。

 5年目の今季、後半戦から一軍に定着すると中継ぎで自己最多13試合に登板。12試合を無失点に封じ、防御率2・03の好成績をマークした。入団以来、通算224勝左腕の工藤前監督に目をかけられていた〝和製モイネロ〟。来季へ現場首脳陣、球団フロントの期待はすこぶる大きい。

 この秋、藤本新監督の方針で若手投手陣が先発挑戦を奨励される中、首脳陣はリリーフ固定を早々に通達。来季フル回転を直接要望された。意気に感じて宮崎では変化球の精度を上げるべく積極的にブルペン入り。だが、散らばるボールに首をかしげた。10月末の一軍戦、仙台などの寒い屋外球場で悩ましげに投げる姿とダブった。

 それでも本人は前向きだった。「血行障害は春先と晩秋にかけて苦しめられる。一軍で最後まで投げたから再確認できた。来年ポストシーズンで千葉や仙台で投げることもあるはず。これを言い訳に〝投げられない〟はもう通用しない。使う方に少しでも不安を抱かせてもダメだと思うんです。血行障害とどう向き合うか。ようやく悩みに直面するところまで来ました」。今秋キャンプの途中離脱は本人にとっては無念だったが、貴重な左腕ゆえに球団の配慮もうかがえた。

 古谷の中指と薬指は青白く冷たい。来季開幕に合わせるなら点滴注射などの投薬治療が最適だが、将来を見据えれば、球団でも前例のないとされる手術に踏み切るのも選択肢だろう。不安を完全払拭してこそ生きる投球スタイル。今すぐメスを入れれば来春キャンプ中の合流も可能とみられる。ステップアップするためには必要な選択かもしれない。

 ハンディに直面しても発せられた勇ましい言葉。成長の証を来季につなげられるか。

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