ヤクルトの宮本丈内野手(26)が20日のオリックスとの日本シリーズ第1戦(京セラ)で、ビッグプレーを披露した。

 試合はヤクルト・奥川、オリックス・山本の好投手どうしの投げ合いで始まり、序盤から息詰まる展開に。そんな中、奥川は両チームとも無得点の2回に二死からラベロに四球を与え、同学年の紅林に中前打を許して一、二塁のピンチを招いた。続く9番・若月の飛球が右翼手の宮本の頭上を襲った。

 安打となれば先制点を許すのは確実の状況だったが、宮本はバックステップを踏みながら飛球を追いかけ、最後はジャンピングキャッチし、そのまま背中からフェンスに激突。グラブに収めたボールを離すことはなかったが、あまりの衝撃にうつ伏せにつっぷしたまましばらく起き上がれなかったほどだった。仲間も気が気ではなく中堅の塩見だけでなく二塁からは主将の山田、ベンチからは首脳陣やトレーナーも駆けつけた。

 それでもどうにか起き上がった宮本はスタンドから大きな拍手が送られる中、自力で歩いてベンチへ。大舞台で身を挺した守備で奥川を盛り立て、3回もプレーを続行している。