栄光のセンバツV左腕はポテンシャルの塊だ。巨人のドラフト4位・石田隼都投手(東海大相模=18)が18日、横浜市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金4000万円、年俸600万円で仮契約を結んだ。

 プロへの一歩を踏み出した石田は、緊張した表情で登場。「自分もプロ野球選手になるんだ、という思いでいっぱいです」と、率直な思いを明かした。

 センバツV左腕へは指名順位以上の期待がかけられている。水野スカウト部長は「38年前に同じ選抜で優勝したピッチャーとして、その優勝投手を迎えられるというのは非常にうれしいこと。私の成績では物足りないので、どんどんどんどん私以上に勝っていただきたいなと思う」と、栄光を手にした後輩を見つめながら満面の笑みを浮かべた。

 現時点で、秘められたポテンシャルはあのエースすらも超える。理想の投手として菅野智之投手を掲げる石田だが、水野スカウト部長は「(東海大相模在籍時の菅野は)本当に線が細くて、石田君の方が現段階では体的には勝っていると思うし、菅野投手は東海大で成長したのを、(石田は)ジャイアンツで成長してもらいたいという気持ちは強いです」と、〝菅野超え〟に太鼓判も押した。

 左腕の目標は「一軍で勝ち続ける投手」。偉大な先輩の元で研磨を続け、目指すは球界を代表する大投手だ。

(金額は推定)