原巨人がV奪還に向け再スタートした。16日、川崎市内のジャイアンツ球場で一軍秋季練習が開始。練習前の円陣でナインに就任あいさつを行った。
 
 原辰徳監督(63)が新たに3年契約を結び組閣も完了。新コーチと選手の初顔合わせとなったこの日、一番の注目は今季まで日本ハムで一軍ヘッドコーチを務めていた小笠原道広二軍打撃コーチ(48)だった。〝巨人仕様〟にトレードマークのヒゲをバッサリ斬り落とすと、スーツ姿で練習に熱視線を送った。

 2015年に中日で現役を引退し、翌年から二軍監督に就任。20年からの日本ハムを経て、8年ぶりの古巣復帰に「初めてではないけど、すごい新鮮な気持ちですね。懐かしく、また戻ってこれたといううれしい気持ち」と笑った。

 ガッツの愛称で知られる同コーチは巨人ナインに「向上心」を求めた。「選手がユニホームを着ている限り必要。脱いだ時でも多分それは消えないものでしょうから。そういうものを自分の胸の中心において1日1日時間を過ごしてもらえたらと」と目を輝かせた。

 ヒゲについては「昨日、剃った。ここはヒゲで野球をやるわけじゃないんで。それは(巨人に)入団した時にも言ったと思うけど、ジャイアンツではそうじゃない。しっかりと自分の中では違和感なく当たり前のことを当たり前にしてきただけ」と未練はまったくなかったという。小笠原コーチが古巣で「第2のガッツ」育成に注力する。