巨人・原辰徳監督(63)が15日に東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナー(64)にシーズン終了の報告を行った。

 トップ会談後に報道陣に応対した指揮官は、その内容について「反省と対策」と説明。不発に終わった昨オフのFAや新助っ人補強ではなく「昨年よりも上回った成績をあげる人がいなかった。指導する側、選手たち一人ひとりの自覚、資質を上げるということは重要」と語った。

 そのために選手たちをサポートする首脳陣の体制も見直し、育成や底上げにも力を入れていく。それと並行して他球団と同様に補強も進めていく。今季は新助っ人のスモーク、テームズ、ハイネマンがシーズン途中で全員帰国する異常事態も発生。V逸の大きな要因となっただけに「誰が見ても外国人選手はね。それはオーナーも興味のあるところ」と必要性を認めた一方で、FA戦線については慎重に言葉を選んだ。

「僕が答えをパンと出してしまうのはおかしな話で、FA権(を取得した)という選手は今年はたくさんいるわけでね。その選手たちの権利は大事にしてもらいたいし、それが野球界の中で選手として誇れる一つの材料であることは間違いないなので。その部分というのは、答えない方が僕はいいと思いますね」

 以前は「参加するのがジャイアンツ」と唱えてきたが…。いずれにせよ、育成と補強の両立させ、強固なチームづくりを目指していく。