球界を大いに盛り上げている。日本ハムの新庄剛志監督(49)が14日に自身のインスタグラムを更新し、身だしなみに関する〝ビッグボス流〟の指針を打ち出した。

 ルーキー・伊藤大海投手の長髪の写真を掲載し「個性ある髪型 服装 発言 大歓迎!! ただし 痛んだ髪 汚い肌 汗臭さ ダサい服 みっともない体型 全ての身だしなみが出来ない選手は2軍行きだょ!!」と絵文字付きでコメント。また、同日ツイッターでは「自由人になりたいなら日々ストイックになれ。」(いずれも原文ママ)。ビッグボスらしい深いメッセージを発信して大きな反響を呼んでいる。

 シーズンが始まればどうなるのか。早くも楽しみなのは日本ハムだけではない。パ・リーグのライバル球団もアフターコロナの〝救世主〟として「正直、新庄監督の存在は非常にありがたいと思っている」と熱視線を送っている。

 来季はプロ野球として入場制限の完全撤廃を目指す方針。苦しんだ営業面での巻き返しのシーズンとなる。いわゆる「リベンジ消費」により観客数が過去を上回る勢いとなれば万々歳だが――。一方で誰しもに生活スタイルの変化も起きている。「コロナ前」に戻るのかという不安もある。

 パ・リーグ球団のフロントの一人は「この2年間で応援スタイルが変わったファンの人も多いはず。再び以前と同じように球場に戻って来てくれるのか。それが最後まで続くのか。各球団の担当者が不安に思っているところです」と心境を吐露。

 その上で〝ビッグボス効果〟について「野球界が盛り上がることが何よりも大きい。ニュースだけではなくワイドショーでも取り上げられていますからね。対戦相手も話題になる。これまでの言動を見ている限り野球にマジメに向き合われていることも伝わってきます。変なことにはならないという安心感もあります」と続けた。

 現在は自軍に向けたSNS発信に徹しているが、おそらく敵味方にかかわらず〝いいものはいい〟が信条だろう。各球団との対戦も大いに盛り上がるはずだ。

「もちろん完全に食われないように勝たないといけないし、自分たちでも盛り上げていきますけどね」(別のパ球団関係者)

 全球団が収益のV字復活を目指す勝負のシーズン。ビッグボスが起爆剤となりそうだ。