待望の入閣だ。DeNAは13日、石井琢朗氏(51)と2022年シーズンのコーチ契約を結ぶことが決まったと発表した。担当ポジションの詳細は追って発表される。

 石井氏は1988年に足利工高(栃木)から大洋(現DeNA)にドラフト外で入団。内野手として活躍しつつ盗塁王(4回)、最多安打(2回)、ベストナイン(5回)、ゴールデングラブ賞(4回)にも輝き、98年にはチーム日本一にも大きく貢献した。

 2008年オフに広島へ移籍し、12年限りで現役を引退。24年間のプロ通算成績で2413試合出場、2432安打を残しており、これらはともにNPBで日本人プロ野球選手史上11位の記録となっている。

 現役引退後の石井氏は広島、ヤクルトでコーチを歴任。20年から今季まで巨人の一軍野手総合コーチを務めていたもののシーズン終盤の10月に三軍野手コーチに配置転換となり、今月2日に退団が発表されていた。

 石井氏は14年ぶりの古巣復帰となる。DeNAは三浦監督の就任2年目を支える新一軍スタッフとして投手担当の斎藤隆コーチ(51)、打撃担当の鈴木尚典コーチ(49)を迎え入れており、指揮官、そして石井氏も加えて98年日本一メンバー4人が一気に集結することになった。

 今季6年ぶりのリーグ最下位に沈んだチームを躍進させられるか。98年日本一戦士たちの手腕に大きな期待がかかる。