ヤクルト・高津監督に伊原春樹氏があっぱれ! 奥川、高橋、原の起用は「投手出身らしい用兵」

2021年11月13日 05時15分

伊原氏は高津監督(中央)の手腕を絶賛した(東スポWeb)
伊原氏は高津監督(中央)の手腕を絶賛した(東スポWeb)

 ヤクルトがCSファイナルステージ第3戦の巨人戦(12日=神宮)に2―2で引き分け、6年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。本紙専属評論家の伊原春樹氏は、若い投手力で原巨人を撃破した高津臣吾監督を「投手出身監督らしい用兵」と称賛。その手腕に「見事」とあっぱれを贈った。

【伊原春樹 新・鬼の手帳】さすがだと感じたのは、ヤクルト・高津監督のマネジメントである。日本シリーズ進出を懸けた戦いで、巨人相手に初戦は20歳の奥川、2戦目に24歳左腕の高橋、そして第3戦は6年目右腕・原に託した。

 奥川と高橋は期待以上の結果を残し、原にしても2回に打球が直撃するアクシデントに見舞われて降板するまでは素晴らしい投球だった。普通なら31歳のエース・小川、経験も豊富なベテラン・石川あたりを第3戦までに起用したくもなるところだが、高津監督はあえて若いメンバーで3タテを狙った。投手出身監督ならでの用兵だ。

 巨人からすれば、小川や石川はこれまで何度も対戦を重ねており「くみしやすし」。両投手の力量と攻略法は、たとえ入念なミーティングを重ねなくても主力打者たちには身についている。それなら若さと勢いを武器に、力のあるボールを繰り出す投手に先発を託すほうがジャイアンツは嫌がるはず――。おそらく高津監督はコーチ陣と、このようにシミュレーションしたに違いない。結果として、この判断は正しかった。

 近年のヤクルトは投手陣の整備が課題と言われ続けてきた。だが、高津監督の見事な手腕と洞察力が実を結んだ。鉄壁の投手陣を形成し、チームをリーグV、そして日本シリーズ進出に導いた。日本シリーズでも選手を信頼し、堂々と戦ってくれるだろう。

(本紙専属評論家)

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