虎の守護神スアレス帰国〝マンガの世界の魔球〟の去就どうなる

2021年11月11日 05時00分

帰国した阪神・スアレス(球団提供)
帰国した阪神・スアレス(球団提供)

 阪神の守護神、ロベルト・スアレス投手(30)が10日に帰国した。今季は62試合に登板。昨オフ結んだ推定2億5900万円の2年契約に慢心することなく、自身最多の42セーブで2年連続セーブ王を獲得。12球団最多のシーズン77勝の原動力となった。

 ただ、周囲が騒がしくなったのも事実。来季についてはまずスアレスに契約更新権があり、仮にメジャー挑戦を表明した際は、阪神はそれを尊重せざるを得ない模様。矢野監督も「本人の決断に任せるしかない」と祈るような気持ちだ。

 今季はさらに凄みを増した。その源はセの打者が揃って、お手上げだった最速163キロの剛速球。スアレスの直球は、いわゆるシュート軌道で打者の手元で微妙に変化するのが特徴。視察したメジャースカウトがその球質を「打球の上がらない真っすぐ」と評したように、今季被本塁打は驚異の0本だ。さらに条件次第で〝魔球〟になるケースもあるという。実際にその変化を体感したセの打者は、こう証言する。

「手元で変化するんじゃなく、最初から揺れて見える。スピードを見たら157キロ。ナックル(ボールの軌道)ですよ。反射的に身構えて、気づけば腰が勝手に引ける感じ。フォーシームでも、ツーシームでもなく〝ナックル・フォーシーム〟。マンガの世界の球です」

 実際には意図して投げたわけではないだろう。湿度や風などの気象条件に腕の振りの強度など、諸条件が重なりあった偶然の産物かもしれないが、この魔球に恐怖すら覚えた打者は少なくない。海の向こうでも、虎の無双守護神が評価を高めていることは間違いない。

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