右手首の骨折から復帰したオリックスの吉田正が10日のロッテとのファイナルステージ初戦(京セラ)に「3番・DH」でスタメン出場し、3回の第2打席で中前打を放った。「出るつもりでいた。問題ないということはトレーナーにも伝えていました。軽打も考えながらチャンスメークを考えた」。

 第1打席ではライナー性の中飛を放って場内を驚かせたが「詰まったり、先っぽに当たると痛いんで芯に当たってよかった。最初のインパクトが大事。ファーストストライクから行こうと思っていた。間は抜けなかったけど、甘い球は行こうと思っていた」と満足そうな表情を浮かべた。
 
 主砲が即結果を出したことに中嶋監督は「打撃練習を見る限りでは合わせる打ち方しかしていないし、どうかなあと思っていた。さすがだな、簡単に打つんだなと思った」と感心し、1打席目も「度肝を抜かれた。そんなに振れんのか、と思ってビックリした。あれでみんな安心したんじゃないか」とニンマリだった。