日本ハムの開幕投手・大谷翔平投手(20)にトラブル発生だ。

 17日、広島とのオープン戦(札幌ドーム)前の全体練習に大谷の姿がない。石黒チーフトレーナーによると「風邪の症状があり、今日は球場には来させません。(寮で)静養です。インフルエンザの検査は陰性でした」とのこと。

 ここまでオープン戦2試合の成績が8回9失点(自責点9)、防御率10・13と不調だったことから、予定されていた登板を18日の広島戦(札幌ドーム)から20日の巨人戦(東京ドーム)に変更。この日はブルペンでの調整が予定されていた。

 開幕10日前の“エース”の体調不良に、栗山監督の表情は当然さえない。「もう20日に投げなかったらいろんなことを考えないとね。まあ、大丈夫でしょう」と自らに言い聞かせるように話した。

 黒木投手コーチは「集団生活なので周りに何かあってはいけない。体調不良までは想定していなかったけど、なったものはしょうがない。明日の状態を見て考えます」と最悪、すでに決まっている開幕投手(3月27日の楽天戦=札幌ドーム)の変更の可能性に触れざるを得なかった。

 実は風邪の症状は前日(16日)、劇団四季のミュージカル「キャッツ」のメンバーとともに行ったトークライブの前から出ていたという。

 大谷とともに舞台に上がった上沢によると「昨日のトークショー前からめっちゃ具合が悪そうだった。キャッツが終わって、あいつはすぐ(タクシーで)病院に行きましたから」と証言する。

 いずれにしても3年目で初の大役に指名された大谷の今季は、船出前から暗雲が垂れ込めている。