日本ハム・新庄剛志監督(49)がいきなり奇想天外な〝ビッグボス流〟の動きを見せた。

 8日から視察をスタートさせた沖縄・国頭での秋季キャンプでは、ド派手な全身真っ赤なジャージー姿で球場入り。清宮や吉田ら若手中心の選手、スタッフに訓示したり、記念撮影を行った。その後、ダッシュする選手を自らスマホで動画撮影したり、バックネット裏のスタンドに上がって練習を撮影しながらチェックするなどナインの動きに目を光らせた。

 度肝を抜いたのは遠投練習。グラウンド内の三本間に用具などを運ぶワゴン車を乗り入れ、新庄監督自ら屋根によじ登って高さを確認すると、スタッフにバーを持たせて、その高さよりも低い軌道で本塁から左翼へ送球するように要求。奇抜なアイデアで即席「レーザービーム養成装置」を発動させた。

 さらにベースランニングではリレー形式でバトンを使用。7人ずつの2チームに分かれてダイヤモンドを1周を競わせた。事前にスタッフには「勝ったチームには商品を考えておいて」と〝ご褒美作戦〟で今後のモチベーションアップにつなげようとする一幕も。野村から今川へつなぐ際、バトンを落としてしまうと、新庄監督は「これが野球のミスと同じですね」と指摘した。

 また、バント練習の際、打撃マシンの設定をスタッフに「もっと速く。マックス」と注文をつけた。バットを持たずに自ら打席に立って球筋を確認すると「余裕」とニヤリ。付近にいた稲葉篤紀GM(49)には「俺、意外とバント得意なんだよね。あっちゃんはどう?」と声をかけると、身振り手振りで打撃談議に花を咲かせていた。

 守備練習後、自らグラウンドのとんぼがけをしたり、精力的にあちこち動き回るビッグボスは、報道陣に向かって「監督っぽい?」と逆質問していたずらっぽく笑みを浮かべた。