ソフトバンクの小久保裕紀二軍監督(50)が7日、若鷹に〝読書のススメ〟を出した。

 レギュラー獲りを目指す来季3年目のドラ1・佐藤直樹外野手(23)の成長に期待。一つ上のステージに上がるための助言として「夜、晩飯を食べた後に何をしているか。本を1冊買って30分でも読んでいけば変わってくるじゃないですか。その話はしました」と明かした。

 佐藤のフィジカル面でのポテンシャルの高さは大いに買っている。その一方でチーム内の厳しい競争に勝ち抜くためには、足りない部分として〝考える力〟を磨いていく必要があると見ている。

「24時間、野球をしているわけじゃない。空いている時間は絶対にある。その使い方の差が一流になれるか二軍選手で終わるかにもなるので」

 自身も現役時代から本を読み自らを高めてきた。さまざまな本から考え方などを学べたおかげで、困難も多かった野球生活で19年間現役を続けられたとの思いもある。

「(読むのは)とっつきやすい野球の本でもいいですからね。入りやすいのは野村(克也)さんとか、落合(博満)さんの本とかね」

 落合氏の中日監督時代を取り上げた著書の中で、当時期待の若手だった森野(現・打撃コーチ)を倒れるまで鍛え上げた一節を例に「レギュラーを取るというのは、これだけ覚悟がいるんだと分かりますしね」と話した。