中日・立浪和義新監督(52)が背番号「3」を系譜する高橋周平内野手(27)に来季「打率3割&20本塁打」指令を出した。

 昨季は9年目にして初の打率3割超えを果たし、今季はさらなる飛躍を期待された高橋周だが、打率2割5分9厘、5本塁打、39打点と不本意な成績で終了。立浪監督も納得できる成績ではなく「彼の能力からすれば、今年のDeNA・牧選手が残した数字ぐらいが理想。(本拠地が広い)バンテリンドームでも20本以上は打てるだけの力はある」と来季のノルマを早くも設定した。

 他球団ルーキーながら今季の牧は打率3割1分4厘、22本塁打、71打点で、新人史上最多タイとなる14度の猛打賞をマーク。今年の新人王筆頭候補を立浪監督は「ルーキーからあんなにしっかりとした形ができる選手はすごいなと感心して見ていた」と褒めたたえる。

 そこで高橋周の打撃フォーム改造を示唆。「そこに近づくにはフォームを変えないといけない。(体が)前に出ないこと。投手の方にあそこまで移動すると距離が取れず、当然、長打が出ないのは分かり切っている」と欠点を指摘した上で「今年悪かったので、本人も何か変えようとは当然考えているはず」と語る。

 1日にナゴヤ球場で自主練習を行った高橋周も「打撃をもう一度見直す秋にします。当てにいく場面が多かったので強く振る、これをやっていきたい」と4日からスタートする秋季練習に向けて意気込んでいる。

 現状で指揮官がレギュラーと認めているのはビシエドと大島だけ。高橋周について「試合に出られる体力はあってレギュラーに近い選手。もう1回自分の打撃を見つめ直して、やっぱり3割打って、20本打てるような選手になってほしい」と期待を寄せるが、3代目ミスタードラゴンズが自らの手で「4代目ミスター」へと覚醒させることができるか。