中日・立浪新監督の3年契約は短い? 周囲は「落合超え」長期政権を期待

2021年10月30日 05時15分

名古屋が待ちに待った立浪政権が発足する(東スポWeb)
名古屋が待ちに待った立浪政権が発足する(東スポWeb)

 中日一筋で22年間プレーした立浪和義氏(52)が、29日に名古屋市内のホテルで大島宇一郎オーナー(57)から来季監督就任を正式要請され、受諾。2009年の現役引退から12年ぶりに古巣のユニホームに袖を通し、11年を最後に優勝から遠ざかっているチームの再建に乗り出す。ファンも待ちに待っていた立浪新監督がついに誕生したわけだが、中日OBや関係者の間では「落合政権超え」となる立浪長期政権を期待する声が高まっている。

 就任会見で立浪新監督はどこまでも熱く語った。「引退してから12年経ったが、野球に対する考え方、思いは変わっていない。時間はかかったけど、ようやくスタートラインに立てたので、しっかりと腹を据えて信念を持ってやっていきたい。私に与えられた使命はとにかくチームを強くする」と決意表明した。

 条件は3年契約で推定年俸1億円とみられる。しかし、あるOBは「関係者もファンもずっと待ち望んでいた立浪政権がついに誕生した。中日では近年は2、3年でコロコロと監督が入れ替わってしまって目まぐるしい状態が続いている。今回もスタートが3年契約だったとしても結果を残していけば契約延長を結べるし、やっぱり落合政権のときよりも長くやってほしい」と切望する。

 落合博満氏が指揮を取った2004年からの8年間でリーグ優勝は4度、日本一に1度輝いてからは高木守道→谷繁元信→森繁和→与田剛といずれも2年か3年までで政権交代。その間、ここ10年は優勝どころか、昨季は3位ながらもコロナ禍の影響もありCS出場権は得られなかった。2012年以来、12球団で最もCS進出から遠ざかっている。

 チーム関係者は「今年はヤクルトとオリックスが昨年の最下位から一気にリーグ優勝を果たしけど、ちゃんと戦力補強をして選手のモチベーションも高かった。ある意味、監督が目標を『優勝、優勝』と言うのは簡単だけど、現有戦力をしっかり分析して補強したり、選手の底上げをちゃんとして、勝利に対する執念を持たせていかないと勝てない」と指摘する。

 今季はリーグ5位で、ここ9年で負け越しが8度もあるなど球団史上最悪の低迷期に陥っている中日。そんなチーム状態とあって立浪新監督も言葉を慎重に選ぶ。来季の目標を問われても「優勝を目指さないとは言わないが、順序があるし、順位よりも、まずチームの基盤を固めていかないといけない」とし「そんなに簡単に勝てるほど甘いペナントレースではない。いきなり優勝を期待されるが、何年かをかけていいチーム、強いチームにしていきたい」と長期的なビジョンを視野に入れている。

 一方「3代目ミスタードラゴンズ」と呼ばれる立浪新監督と親しい関係者は「何とか立浪新監督の自らの手で4代目ミスタードラゴンズを育て上げてほしい。候補には高橋(周)、根尾、石川(昂)、岡林、ブライト、鵜飼とかいっぱいいる。それで落合政権時代を超える黄金期をぜひ見てみたい」と立浪長期政権を熱望している。

 理想の監督像について立浪新監督は「星野監督から始まり、山田監督、高木監督、落合監督、素晴らしい指導者のもとで野球をやらせていただいた。たくさんいいところを見てきたので教訓にするというか、頭に入れて指導したい。理想の監督像は自分でも思い浮かばない」。歴代の監督を超えてニュータイプの監督になる可能性も十分だ。

 その上で「初めからうまくいくとは思っていないが、誘ったコーチと力を合わせて頑張っていく。選手には勝ちに対する執念をしっかりと植えつけます。強いチームをつくる、勝つ野球をするためには妥協はしません」と燃えている。周囲の期待に応えて立浪新政権は黄金期を築けるか。

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