中日の新監督を務める立浪和義氏(52)の就任会見が29日、名古屋市内のホテルで行われた。

 午前中に大島宇一郎オーナー(57=中日新聞社社長)から正式に就任要請を受けて受諾。背番号は未定。午後から就任会見に臨んだ立浪氏は「今日、正式に中日ドラゴンズの監督として就任させていただくことになりました。引退してから12年経ったが、野球に対する考え方、思いは変わっていない」と決意表明した。

 その上で「私に与えられた使命はとにかくチームを強くする。一人でも多くのファンの方に球場に足を運んでもらえるような魅力のあるチームをつくっていきたい。初めからうまくいくとは思っていないが、誘ったコーチと力を合わせて頑張っていく決意。選手には勝ちに対する執念をしっかりと植え付けます。強いチームをつくる、勝つ野球をするためには妥協はしません」と意気込んでいる。

 与田政権での今季は12球団トップのチーム防御率3・22と投手陣は結果を残したが、打線はリーグワーストの打率2割3分7厘、12球団ワーストの405得点、69本塁打と苦しみ、リーグ5位に低迷。チーム再建へ向けてミスタードラゴンズにかけられる期待は大きいが「野球は投手が試合の8割を占めると思っている。もう一度投手陣の整備をしっかりとしてセンターラインを固めた野球をもう一度、できるようにしたい」と言いつつも「打つ方は1年間打てないと言われたが、必ず何とかします」と力強く言い切った。

 立浪新監督は11月4日からナゴヤ球場で始まる秋季練習から指揮を執る。