巨人は28日にジャイアンツ球場で全体練習を行い、戸郷翔征投手(21)が別メニューで調整した。

 戸郷はナインがアップを始めた時点から輪から外れ、外野フェンスに沿ってポール間でジョギングなどをこなした。原辰徳監督(63)は「何か『背中が張ってる』って言ってたよ」と明かし「コンディション不足よ。でも、室内(練習場)でちょっと投げてたね、今日」と表情はさえなかった。

 戸郷は自身初の2桁勝利をかけ、今季最終戦となった24日のヤクルト戦(神宮)に先発。3回まで完全投球しながら4回に突如乱れ、6失点KOとなった。その試合後に指揮官は「彼はまだまだ前途がある。無限とは言わないにしても可能性を秘めた選手なのであえてね。厳しい目で我々は接しなきゃいけない」とした上で「チームから信頼を得なきゃいけないよね。生きた練習をしているのかというところかな」とあえて苦言を呈していた。

 CSが始まる11月6日まで時間は残されているだけに、状態を上げたいところだ。