激闘の熱パに終止符が打たれた。オリックスが27日、25年ぶりにパ・リーグ優勝を決めた。この日、2位のロッテが楽天戦(楽天生命)で1―2と敗れ、残り2試合を勝ってもオリックスの勝率を上回ることができなくなった。

 もう1敗もできない状況でマジック「3」としていたロッテは、この日敵地で必勝を期したが、あと一歩及ばなかった。初回にレアードの先制打で1点をもぎ取ったものの、2回以降は相手先発・則本昂、早川ら5投手の継投リレーの前にゼロ行進。先発マウンドに立った小島は6回1失点と好投し後続にバトンを託したが、3番手・佐々木千が1―1で迎えた8回に痛恨の勝ち越し打を浴びて141試合目に力尽きた。

 ロッテが敗れた瞬間、公式戦全試合を終えて本拠地・京セラドームに待機していたオリックスの面々が歓喜の表情とともにグラウンドへ一斉に飛び出し、やや目が潤んだ中嶋聡監督(52)を3度胴上げ。スタンドに観客の姿はなかったものの、場内には大きな歓声が響き渡った。