オリックスの〝無双の剛腕〟山本が破竹の15連勝、完封勝利で18勝フィニッシュだ。今季最終戦となった楽天戦(楽天生命)は、山本と田中将の〝新旧日本のエース対決〟。息詰まる投手戦となるが、試合が動いたのは5回だ。二死二塁から紅林がスプリットをしぶとく左前に運んで待望の先制点を奪い「形と言うより何とか食らいついていこうと思って気持ちで打ちました」(紅林)。

 初回に自身初のシーズン200奪三振を達成するなど、危なげない投球を続ける山本をさらに打線が援護する。7回二死一、三塁からまたも紅林が右前に適時打を放って貴重な追加点を奪い、9回には一死二、三塁から安達の2ランスクイズが飛び出して4―0と快勝した。

 山本は4安打、7奪三振、1四球の完封劇。今季18勝目(5敗)を球団新記録の15連勝で終え、防御率、勝利、奪三振と〝投手三冠〟を確定させている右腕は「勝つことだけを考えて思いきり腕を振った。(ロッテの)結果待ちになったけど最後まで信じて待とうと思う」と笑顔を見せた。

 ZOZOマリンではロッテがソフトバンクに大敗。これ以上ない完ぺき勝利で終えたオリックスが、残り3試合を残すロッテに十分すぎるプレッシャーを与え〝その瞬間〟を待つ。