悔しさをバネに下克上を目指す。巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が今季最終戦となった24日のヤクルト戦(神宮)後、謝罪した。

 この日の試合をもって今季の全日程を終了。リーグ3連覇を目指してスタートしたが、結果は3位、チーム防御率は3・63とリーグ4位に終わった。宮本コーチは「この3位になったという結果においては、私の責任もあると思いますしね」と、自らの責任について言及。

 さらには「(中4、5日ローテを)やるというのは私の提案で、投手コーチを含めて、それで決めて監督に相談したところ、OKをいただいてそうなったので、そういった意味では、それで成績が出せなかったことに対しては私の責任だと思う。これは素直に認めます。これは自分に責任があるなとは思っています」と、深く謝罪した。

 来季に向けて、失敗の要因についての分析も始めている。「キャンプを失敗したのかなとも思いますしね。それは最後の最後まで体力的にもたなかったという部分は、これは反省すべき部分だと思います」と、シーズン後半に失速した原因として指摘。

「われわれは一番ベストの状態で選択して、そういう風なローテーションを組んだという。これは全て私なので、責任はね、チーフとして、私が責任を持って行かないといけないことだったので、責任は私ですね」と、責任の所在を繰り返した。

 今季の戦いは終わったわけではない。来月からは下克上優勝に向けたCSが始まる。「もうやっぱり『下克上』という言葉がある通り、『3位になったんだ』『3位だから俺たちはチャレンジするだけだ』という捨て身でね、こういきたいなと思います」と力強く決意。すべての反省は戦を終えてから。悔しさをばねに、目指すは日本の頂だ。