亀井に捧げる一発だ。巨人の丸佳浩(32)が23日のヤクルト戦(神宮)で先制の22号3ランを放った。

 初回から決定機をものにした。両チーム無得点で迎えた初回、無死一、二塁の場面で打席を迎えると、相手先発・石川の投じた5球目、110キロのチェンジアップを完ぺきに捉え、打球は右翼スタンドへ一直線。チームに先制点をもたらす豪快アーチとなった。

 丸の一発で火が付いた打線はその後に打者一巡の猛攻を見せ、この回計4得点で石川をKO。絶対に負けられない一戦で大きな先制点を奪い取った。

 この日の試合後には、チームを引っ張ってきた亀井善行外野手(39)の引退セレモニーが予定されている。グラウンドには「ARIGATO! KAMEI9」と刻印され、ユニフォームの袖にも同様のロゴがプリント。丸も一発を放ってベンチに戻ると、中継カメラに向けて袖のワッペンを見せつけ、あふれ出る思いをアピールしていた。