小久保ヘッドより藤本二軍監督! 来季監督最有力候補ソフトバンクの決断

2021年10月23日 11時30分

藤本博史二軍監督
藤本博史二軍監督

 窮地に陥っているチームの立て直しに向けて、名より実を取るチョイスとなった。ソフトバンクの次期監督として藤本博史二軍監督(57)が最有力候補となっていることが23日に分かった。

 当初、球団は来季に関して工藤公康監督(58)の続投を前提に進めていた。しかし、現在4位に低迷しているチームの責任を取り、工藤監督は辞任の意思を表明。その意思は覆ることはなく急ピッチでの後任人事が進められていた。そんな中で一、二軍打撃コーチを歴任後、三軍監督、二軍監督として若手育成を担ってきた藤本二軍監督が浮上した。

 後任人事では今季から入閣していた小久保裕紀ヘッドコーチ(50)の昇格が有力視されてきた。ソフトバンクホークスとなって以降、王監督、秋山監督、工藤監督とビッグネームの“名球会リレー”でつないできた。それだけに小久保ヘッドへの継承は既定路線だった。

 ただ、王イズムの正統継承者でもある小久保政権誕生に向けての準備期間は、チーム状況も重なり決して足りているとはいえなかった。次期監督へのステップとして、工藤監督のもとで帝王学を学びながら段階を踏んでいくことが理想とされていたのも確かだった。

 チームは現在8年ぶりBクラスの危機に瀕している。今季は故障者が続出したことが誤算だった。ただ、大きな問題はそこではない。過去7年で6度、4年連続の日本一となっていた常勝チームは世代交代の過渡期を迎えている。球団内にも「世代交代の必要性が目に見えて浮き彫りとなっている」との声は多い。
 藤本二軍監督は球団が力を入れている選手育成の方針を深く理解している一人でもある。選手に寄り添った指導で過去には主砲・柳田の成長をサポート。現在、未来の大砲として期待されるリチャードも三軍時代から手塩にかけて指導し、二軍でも4番として起用を続けてきた。まさに“藤本チルドレン”だ。若手育成によるチーム立て直しが急務となる中で、その豊富な経験は頼もしい限りというわけだ。

 もちろん、球団として常勝が義務付けられるのは変わらない。新政権では育てながら勝っていくことを目指していく。

関連タグ:
 

ピックアップ