巨人は22日にジャイアンツ球場で全体練習を行った。冒頭の約20分間は室内練習場から報道陣をシャットアウトし、ナインはおよそ1時間半、汗を流した。

 中でも目を引いたのが原辰徳監督(63)による打撃指導だった。小林誠司捕手(32)と大城卓三捕手(28)に身振り手振りを交えてアドバイスを送り、2人に交互にティーをあげ続けた。その指導は時間とともに熱を帯び、指揮官は途中から帽子をとり、汗をぬぐってティーをあげた。

 ここまで63試合に出場した小林の打率は1割に満たない9分3厘。出場123試合の大城はキャリアハイの11本塁打をマークする一方、9月と10月の月間打率は1割台に低迷し、打率は2割2分9厘まで降下している。残る公式戦はヤクルト戦の2試合(23日=東京ドーム、24日=神宮)のみとなったが、CS進出に向けて状態を上げることは不可欠だ。

 最後は原監督も満足そうに「そうそうそう!」と2人に声をかけ、拍手も送った。練習日を復調のきっかけとしたいが果たして――。