手腕評価で続投方針も… 西武・辻政権の長期化で〝マンネリ化〟危惧する声

2021年10月22日 06時15分

来季は勝負の年だ(東スポWeb)
来季は勝負の年だ(東スポWeb)

 西武が21日のオリックス戦(京セラ)は2―3で敗戦。これで最下位・日本ハムに26日の直接対決1試合を残し、ゲーム差なしの勝率3厘差と肉薄された。それでも球団は辻発彦監督(62)の過去4年(2位、優勝、優勝、3位)の手腕を評価し6年目となる来季の続投方針を固め、水面下で慌ただしく組閣作業を進めている。

 仮に所沢移転元年(1979年)以来の最下位で今季を終えることになっても指揮官は続投、その責任はその下のコーチ陣が取らされるという。

 現に辻監督は20日の本拠地最終戦後のセレモニーで「一度落ちたチームがもう一度のぼっていけるか、さらに沈むかは、来年にかかっている」とファンに向け来季の巻き返しを誓っている。

 後藤オーナーも続投こそ明言しなかったものの「若手も育成しながら戦ったことは高く評価しています」と変わらぬ信頼を語っていた。たった1度のBクラスで、3年連続Bクラスに沈んでいたチームを2度のリーグ優勝を含む4年連続Aクラスに導いた手腕に対する信頼は、揺るがないということのようだ。

 もちろん、辻監督の功績は称賛されるべきで、多くのファンがこの続投の流れを支持しているはずだが、肝心なのはこれが現場にどのようなメッセージとなって届いているかということ。Bクラスに沈むパの3球団を見ると、戦力層の差はあれ、最下位の日本ハム・栗山監督は10年、4位ソフトバンク・工藤監督は7年の長期政権による〝マンネリ化〟の弊害は避けられず両監督は今季限りでの退任が決まっている。

 来季、辻監督が6年目の指揮を任されれば、今度は西武がパ・リーグ最長政権。どんな名将でも「3年やればスタイルを理解され、5年たてば飽きられてくる」という問題と向き合うことになる。コーチ陣を大シャッフルしてもやる野球が変わらない中、辻監督の本当の手腕が試されてくる。

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