引退・松坂 渾身118キロ直球に納得「だから辞めるんだよな、とスッキリさせることができた」

2021年10月19日 22時33分

マウンドに右手を添える西武・松坂(東スポWeb)
マウンドに右手を添える西武・松坂(東スポWeb)

 西武・松坂大輔投手(41)が引退登板をした19日の日本ハム戦終了後、グラウンドを一周し両チームの選手、首脳陣、関係者、そしてファンに別れを告げた。

 三塁ベンチを飛び出した松坂はまずレフトスタンドの西武ファンの方へ進み両手を振ってこれまでの感謝の意を伝えた。

 そのままセンターからライトスタンドの日本ハムファンにもあいさつ。最後にはこの場内一周を見届けるために一塁側ベンチに残った浅間、近藤、万波、高浜の横浜高カルテットと取材者として深い付き合いのあった栗山監督とガッチリ握手を交わし、最後は一人、マウンドに別れを告げ西武ベンチの一人ひとりと握手。赤田打撃コーチに促されそのままマウンド上でナインらに胴上げをされ23年間の現役生活にピリオドを打った。

 松坂はその後、リモート会見に臨み「本来ならマウンドに立つ資格がないというか、立てる状態にない。これまで応援してくれた方々に感謝の気持ちを込めて投げました」と5球のラスト登板に言及した。

 その上で「正直、ブルペンから投げていてもストライクが入るかどうか心配だった。せめてものあの1球のストライクが、最後の最後で野球の神様が取らせてくれたのかなと思う。もう、こういう状態であることは、自分ではもちろん分かっていましたけど、最後に投げさせてもらって改めて『だから辞めるんだよな』とスッキリさせることができました」と118キロの〝渾身〟のストレートを振り返った。

 そして「まだ投げてほしいと言ってくれる人もいたんですが、もうその声に応えられないということを、改めて投げることで報告できたのかな」ともコメント。自身やファンの期待とかけ離れてしまった姿をあえて引退試合でさらすことで、言葉よりも重い現実を提示した意味を語った。

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