名古屋のテレビ局に早くも立浪〝新監督〟効果だ。前週、前々週とも視聴率3・6%だった中日応援番組「サンデードラゴンズ」(CBC)が中日から監督就任要請を受けた立浪和義氏(52)の特集を組んだ17日の放送で視聴率が5・4%へアップしたのだ。

 この日の放送では立浪氏の足跡を振り返るとともに、監督就任要請前の9月29日に収録された立浪氏と中日OBの井端弘和氏(46)による「強竜復活への緊急提言」が放送された。その中で立浪氏は「(新外国人は)レフトかライト。クリーンアップを打てる長打のある選手」「勝ちに対する執念をもっともっと持っていかないと。今、選手にピリッとした緊張感がない。自分にはそう見えます」「負けているときにベンチで笑っている選手がいる。考えられない」と辛口提言を連発。

 また、コメンテーターとして生出演した元中日監督の山田久志氏(73)は「これで名古屋は盛り上がる。ファンも待ちに待っていた主役の登場」と立浪〝新監督〟の誕生を歓迎した。

 この日の視聴率が前2週に比べて高くなったことについて地元放送関係者は「立浪さんに対する期待の表れでしょう」と分析。チーム事情に詳しい関係者によれば「立浪さんが何を言うか、選手も気になって(「サンデードラゴンズ」を)見ていた」という。

 ミスタードラゴンズが監督就任要請を受諾するのは26日のシーズン最終戦が終わってからとなるが、立浪政権が正式に誕生すれば、名古屋でさらに話題となるのは間違いない。(視聴率は名古屋地区、ビデオリサーチ調べ)