日本ハムの斎藤佑樹投手(33)が17日に、札幌ドームで引退会見を行った。斎藤は冒頭で「今季をもって引退することを決断いたしました。プロ野球選手生活11年間、温かいご声援をありがとうございました」と挨拶。以下、一問一答。
――今の心境は
斎藤「長いようでこの11年間はとても短く感じましたし、今日が本当に最後なんだという信じられない思い。この日を準備していただいて本当に感謝しています」
――決断の時期は
斎藤「去年この時期にひじを痛めて、そこから2021年のシーズンでチャンスいただけるということで今季結果出なければと自分の中で思っていた。そこからですね」
――相談した人などはいたか
斎藤「相談は基本的にはしてないですね。自分1人で決めました」
――迷いなどはあるか
斎藤「迷いがないと言えばうそになりますけれど、最後はしっかりと結果を出せました」
――家族にはどう報告したか
斎藤「もう今年でやめます、とシンプルに伝えました」
――どんな言葉が返ってきたか
斎藤「よく頑張ったってことと、ここまで面倒見てくれたファイターズに感謝だね、と言われました」
――同世代の戦友である選手たちからもメッセージがたくさん来た
斎藤「同世代の活躍はとても刺激になりましたし、頑張る原動力にもなったので、今現役でまだまだ頑張っている選手はこれからも頑張ってほしいですし、そうやってコメントくれたのは嬉しかったです」
――ファイターズで過ごした時間はどのような時間になったか
斎藤「チームメート、選手、監督、コーチはもちろんそうですが、スタッフの方も含めて、本当にファイターズには良い人ばっかりなので。なんて言うんですかね…。今この幸せな気持ちでいられるのも、皆さんのお陰かなと感じていますし、他の球団に行ったことないので分からないですけど、ファイターズでプレーできて本当に良かったなと感じています」
――一番うれしかったシーン、苦しかったシーンは
斎藤「嬉しかったシーンはたくさんあるが、2012年の開幕投手を栗山監督から指名してもらって、完投勝利できたことは僕にとってうれしい経験でした。苦しかったことで言えば基本的に苦しかったです。ただそれも今思えば迷惑かけましたけど、僕にとってはいい経験させてもらったなと思います」
――プロ人生で一番影響を受けた人は誰か
斎藤「一番っていうのは決めにくいんですけど、たくさんいましたね。一番っていうのは今は言えないです」
――栗山監督も退任となった
斎藤「そうですね…。栗山監督には沢山迷惑をかけましたし、たくさん面倒も見てもらいましたし、叱られたこともほめられたこともありますし、プロ野球生活で沢山のことを教えてもらったので、感謝してもしきれないくらい。ちょっと言葉まとまらないですけど、それくらい尊敬できる方だなと思います」
――栗山監督も斎藤選手を気にかけていた。思いは感じてたか
斎藤「そうですね、はい。今の質問と違う答えになるかもですが、栗山監督に会うたびにかけられる言葉というのは、一言一言に重みがありましたし、その一言一言が僕にとってとても前に進む必要な言葉だったので、それを言える栗山監督が毎回会うたびにすごいなと感じていました」
――今、自分自身に声をかけるとしたら
斎藤「難しいですね(笑い)。休んでる暇はないぞ、この先もファイターズ、野球界に恩返しをするためにすぐ次を向きなさいということですね」
――斎藤選手にとって野球とは
斎藤「やっぱり、野球を通していろんな方と出会えましたし、野球がなければこんなに多くのことを経験できなかっただろうなと思います。そういった意味では野球を通してこんなにたくさんの素晴らしい方々に出会えたんだなと思います」
――今後はどうしていきたいか
斎藤「そうですね。今自分ができることとできないことと、やらなくちゃいけないことをしっかりと考えてまずはそれをしてから次に進みたいなと思います」
――改めてファンの方々へメッセージ
斎藤「ファイターズに来てから11年間、もっと言えば高校3年生の夏の甲子園から約15年間、斎藤佑樹という野球選手を長い間見守って頂き、本当にありがとうございました」
――11年の野球人生で成長を感じた部分はどこか
斎藤「先ほども話しましたが、つらいこと苦しいことばかりだったと思うんですけど、そんな中でも、前を向き続けなければいけない、大好きな野球があるからこそできたが、どんな状況になっても、あきらめずに、やり続けるってことは大事なことなのかなと感じましたね」
――鎌ケ谷でも、共に汗を流した仲間にも別れを告げた。後輩たちへの思いは
斎藤「本当に誇らしい選手ばかりなので、僕からかける言葉は本当に何もないですし、ただただいちファイターズファンとして応援していくというだけですね」