3位・巨人が16日の広島戦(東京ドーム)で終盤に追い上げるも7―8で敗れ、とうとう10連敗を喫した。

 8点差を追う7回に打者一巡の攻撃で5点を返し、9回も二死から2点を挙げたが、あと1点が届かなかった。先発した高橋が初回を投げ切ることができず、4失点KO。2番手・戸根も3回に2発を浴びて3点を献上し、6回は4番手の鍵谷も1点を失った。

 試合後、原辰徳監督(63)は粘りをみせた打線については「少し何となく、一体感みたいなものができつつある」と手応えを口にしつつも、失点を重ねた投手陣には「やっぱり(序盤の失点が)重かったというところですね。(高橋は)1回もたずというところですからね。(戸根も)フォローできないところですね」と語った。

 得点が2点以下に停滞していた期間に比べれば、明るい兆しはあるが、結果的には底なし沼から抜け出せず、借金2に。最後に勝利したのは2日のDeNA戦(東京ドーム)で2週間も白星から遠ざかっている。

 指揮官は「それ(連敗)は現実として(受け止めて)ね。まだまだ残り試合があるわけだから、そっちの方向を向いて行くしかないでしょう」と最後は前向きに締めくくったが、4位の広島が3ゲーム差に迫っている。