壮絶な打ち合いを制した。ヤクルトは15日の巨人戦(神宮)に8―7で逆転勝ち。ここまでチームを支えてきた投手陣がこの日は踏ん張れずに計6投手で7失点してしまったが、打線がきっちりカバーした。

 大暴れしたのは、ドミンゴ・サンタナ外野手(29)とホセ・オスナ内野手(28)の両助っ人だ。サンタナは2本塁打を含む4打数4安打3打点。オスナは逆転の13号3ランでチームに勝利を呼び込んだ。

 サンタナは「(チームは)とにかく最高。最初から強いチームだと感じていたしファンの皆さんもすばらしい」。オスナは「チームの勝利に貢献できるのは最高だし、チームが勝ってとてもいい気持ちです」と喜んだ。

 2人が加わったことで打線に厚みが増し、昨季、苦しんだ長打力不足が解消された。高津監督は「打点、長打力というところが去年なかった部分。それを期待して2人にはメンバーに入ってもらっているわけなので、今日はまさにその通りの仕事をしてくれたのかなと思います」と、ニンマリだった。

 引き分けを挟んで2連勝で優勝マジックを1つ減らし、6としたヤクルト。貯金を今季最多の24にまで積み上げた。最短での優勝は19日。6年ぶりの優勝へ向け、チーム一丸となってひたすら突っ走るツバメ軍団が、とにかく強い。