久しぶりにスコアボードに「3」が刻まれた。極貧打線に泣かされた巨人が15日のヤクルト戦(神宮)で初回に3点を先制した。

 5日から8連敗中(1分け含む)の巨人は、9試合ですべて2得点以下で総得点は9。前夜はついに1安打零封負けの屈辱を食らった打線が、ようやく目覚めた。初回一死から2番の坂本がツバメ先発・高梨の144キロ直球をとらえ、右翼スタンドへ19号ソロだ。坂本は「まず先制できて良かったです」とひと息ついた。

 主将の一撃で吹っ切れたのか、丸が右前打で続くと、4番の岡本和は内角直球を巧みにさばいて左翼ポール際へ39号2ランだ。これには坂本も「丸、和真がいい流れをつくってくれて良かったです」。岡本和は9月24日以来となる一発で自身初の40発に王手をかけるとともに、本塁打数はリーグトップの村上(ヤクルト)に並び、109打点に伸ばして再びリーグ1位に立った。

 1点で終わらず、一気に畳みかけた主砲は「勇人さんに続けて良かったです。まだまだ頑張ります!! 打てて良かった!」と声をはずませた。

 巨人が3得点をマークしたのは3日のDeNA戦(東京ドーム)以来、実に10試合ぶり。〝サカマルオカ〟の鮮やかな3連打で、このまま勢いに乗れるか。