オリックスの25年ぶりの悲願が遠のいた。天王山の14日のロッテ戦(京セラ)は1―6と完敗し、7試合を残して自力優勝の可能性が消滅。0・5ゲーム差で2位のロッテにマジック9が点灯した。

 先発の宮城とロッテ・佐々木朗の高卒2年目対決となったが、宮城は苦しい立ち上がり。初回に一死一、二塁のピンチを招きレアードに左中間に運ばれて先制点を許すと、一死二、三塁から続くエチェバリアにも左中間を破られて3失点。その後も調子を取り戻せず、5回を8安打、自己ワーストの5失点で降板した。打線は佐々木の最速158キロのストレート、フォークの前に沈黙。序盤の大量失点をはね返す力はなかった。
 
 ここまで12勝とチームをけん引してきた20歳の左腕は結果を出せず「ここが一番大事なゲームというところで全然投げることができなくて。申し訳ないですということしかありません」と声をふり絞った。