14年ぶり対巨人戦勝ち越しを決めた。阪神は12日の巨人戦(東京ドーム)に2―1で勝利し、ヤクルトとのゲーム差を再び「2」とした。

 2回に飛び出した近本光司(26)の2点先制適時打を先発・青柳晃洋(27)から岩崎優(30)、スアレス(30)の継投策で逃げ切る薄氷の勝利だった。

 この日は4番・大山悠輔(26)が背中のハリで欠場。直前までの5試合で12得点の打線はさらに攻撃力がダウンした。試合後、矢野監督は大山について、7日のDeNA戦の第3打席に受けた死球の影響していることを明かし「無理はさせられないような状態」と説明。登録抹消はしないものの、13日以降もスタメン起用は「多分、無理だろうなと思う」と4番不在で臨む可能性が高いこと示唆した。

 残り10試合。負けられない試合が続く。指揮官は「もう全員でやっていくしかない。出たところで誰かがどうやってやってくれるか。誰かひとりじゃない」とキッパリ。ベンチ入り選手全員の総力戦で土俵際を戦い抜く覚悟だ。