一縷(いちる)の望みも完全に絶たれた。DeNAは12日、広島戦(マツダ)で0―3と完敗。今季9試合を残してBクラスが確定し、CS進出の可能性が12球団最速で消滅した。

 左ヒジのトミー・ジョン手術から復帰を果たし、今季2度目の先発となった東は7回1失点と好投。しかし打線が相手先発・九里ら4投手の継投リレーの前にわずか2安打に封じられて得点を奪えず、2年ぶり白星を目指した左腕の力投をフイにした。

 事実上の今季〝終戦〟に試合後の三浦大輔監督(47)は「結果として表れているので。受け入れて、またやるだけ」と声を絞り出し、必死に前を向いた。

 リーグ最下位に沈むチームは、この日の敗戦で51勝68敗15分けとなり借金は17にまで膨れ上がった。5位・中日とのゲーム差も1・5と広がり、就任1年目の指揮官にとって厳しい現実が重くのしかかっている。

 2年契約の2年目となる来季も当初からの方針通りに続投となることが、この日明らかになり、三浦監督は今季の屈辱を胸に巻き返しを図る。