見事に〝一本釣り〟を成功させた。ソフトバンクが11日のドラフト会議で1位にノースアジア大明桜の風間球打投手(3年)を単独指名し、交渉権を獲得。オンライン会見に応じた工藤公康監督(58)は「本当に良かったなと思う」と満面の笑みを浮かべた。

 世代最速右腕について、指揮官は「実際に映像も見たが、素晴らしい投手。力強さに合う157キロのマックスに合うスピードボールを投げると聞いているし、野球のセンスも素晴らしいと聞いている。名前の通り、野球のために生まれてきた子ではないかと思う」と絶賛した。

 そして「これを機にソフトバンクホークスに入って縁を深めてもらい、1年でも長く野球をやって全国の野球ファンに素晴らしい姿を見せてほしい。こうしてソフトバンクに指名されたが、そこだけではなく日本を代表するような選手になってもらえれば。今はWBC等もあるので、世界に羽ばたいていけるような投手になってほしいと思う」とも続け、最大限のエールを送っていた。

 球団の期待値も高い〝未来のエース〟。複数球団の競合も予想されたが、無難に金の卵との交渉権を獲得できたことで指揮官は安堵の表情だった。