西武が10日の楽天戦(メットライフ)に3―2で逆転勝ち。この試合で3位・楽天に負ければCS出場の可能性が完全消滅、2016年以来、5年ぶりとなるBクラス確定の危機だったが、土俵際で回避した。

 辻監督は「中継ぎ陣が頑張って試合を立て直してくれたのが一番大きいと思うし、野手もよく最後まで食らいついてくれた。(残り10試合も)もちろん勝ちにこだわっていく。(応援してくれるファンに)必死な姿を見せていかないといけない」と可能性のある限り、戦う姿勢を貫く構えを強調した。

 その西武は残り10試合の半数(5試合)が0・5ゲーム差で肉薄する最下位・日本ハムとの〝一騎打ち〟となる日程が組まれている。

 もし西武が最下位に転落するようなことがあれば、球団が所沢に移転した1979年の創設時以来、実に42年ぶりの屈辱となる。

 ともに指揮官が今季限りで退任する可能性が濃厚となっている西武と日本ハムによる〝最下位決定5番勝負〟。最後に意地を見せるのはどちらか。負けられない戦いの第1ラウンドはまず13日から、札幌での2連戦で始まる。