ソフトバンクが8日の西武戦(メットライフ)に2―6で敗戦。引き分けを挟み工藤政権ワーストとなる7連敗を喫した。

 長いトンネルから抜けられない。8回に中村晃の6号ソロで追いついたが、直後に悪夢が待っていた。

 モイネロが緊急帰国している中で、8回のマウンドはここまでの登板で無失点を続けていた若手左腕・古谷に託された。しかし、連続四死球から痛恨の4失点を喫した。

 敗戦が続きチームに重苦しいムードが蓄積されることで、さらに敗戦を呼び込んでしまう悪循環。試合後の工藤公康監督は「これがチームにとっても、投げた投手にとっても、ベンチで見ている選手にとっても、必ずこの悔しさがバネになって巻き返してくれると思っています」と奮起を期待した。

 ただ、状況は厳しい。3位・楽天との直接対決が4試合あるとはいえ、残り12試合で5・5ゲーム差だ。果たして負の流れを食い止められるのか。王者が土俵際にまで追い詰められている。