二軍降格危機乗り越えた阪神・西勇 虎OBが期待する「真の一流選手」の条件

2021年10月07日 06時15分

約1か月ぶりの白星をマークした西勇
約1か月ぶりの白星をマークした西勇

 阪神・西勇輝投手(30)が6日のDeNA戦(横浜)に先発し、6回を7安打無失点。チームは2―0で勝ち、9月10日の広島戦(マツダ)以来となる約1か月ぶりの白星をマークした。

 毎回のように先頭打者を出しながら粘り切っての零封投球。四死球0と制球も安定していた。右腕は試合後「仲間の守備といい梅野のリードといい、みんなで得た勝利。長打を打たれにくい配球が良かった」とこの日の94球を振り返った。

「今まで全然チームの力になれていなかった」と率直に認めた通り、ここ数試合は身上とする制球に苦しむことが多く、思うような結果を残すことができていなかった。この日の試合前時点で5勝9敗、防御率3・84。エースと呼ぶには程遠い数字ということもあり周囲からの風当たりも強く、背番号16の二軍降格を求める声が少なからずあったことも事実だ。

 だがこの日の試合後「アイツも悔しい思いをしていたから。必死に何とか調整の中でもパターンを変えてみたりね。もがこうとしている気持ちがこの日の粘りにつながった」と矢野監督が言及したとおり、右腕は泥臭くも自力で立ち直った。最大のピンチは4回無死二、三塁の場面。「死ぬ気で投げていました。見ている人全員が『もう2点取られるだろうなという雰囲気だったのでそれを逆手にとった」(西勇)。後続を一ゴロ、投ゴロ、左飛に打ち取り無失点でしのいだ。

 球団OBも「西勇を二軍調整させろなんてのはナンセンス。どうせ下なら抑えちゃうからね。あのレベルの選手は状態がどれだけ悪くても、自力で立ち直らなきゃいけない。それができたのが金本さんや下柳さん」と球団レジェンドの名を挙げ「それができてこそ真の一流選手。そういう選手がたくさんいるチームこそが優勝にふさわしい」と期待を寄せる。

「残り試合が少ない中、大事な試合が続く。西がいてよかったなと言ってもらえる投球を心がけたい」とした右腕。シーズンは残すところ16試合。ここからが本領発揮だ。

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