巨人の元木大介ヘッドコーチ(49)が6日に、0―3で敗戦したヤクルト戦(神宮)後、5安打無得点と沈黙した打線について言及した。

 打線改造も実らなかった。この日は丸佳浩外野手(32)が9月8日のDeNA戦(横浜)以来のクリーンナップ復帰となる「5番・中堅」で先発出場し、約1か月ぶりとなる〝サカオカマル〟打線となったが、つながりを見せることはできず…。

 初回、先頭打者の松原は四球で出塁するも、続く若林の打席で盗塁死。その若林は直後にしっかりと安打を放っていただけに、序盤から痛恨のミスとなった。

 両チーム無得点で迎えた2回には一死二、三塁とチャンスを迎えたが、「8番・一塁」でスタメン起用された北村が空振り三振に倒れると、続くメルセデスも空振り三振に終わり、チャンスを棒に振った。

 その後も最後まで打線はつながらず、逆転優勝を目指すチームにとってはあまりにも苦しすぎる敗戦を喫した。試合後、元木ヘッドは「自分たちの有利な試合展開をしていかないと。いつも追っかけている状態」と、先発陣が好投を続けるも3試合連続で先制点を奪われている貧打の打線へ苦言。

 期待を込めて打順変更やスタメン起用された丸、北村に対しても「試合に出る以上何であれアピールも必要だし、結果っていうのはやっぱりみんな出したいっていう気持ちはあるからね」としながらも「結果出さなくていいと思ってるやつなんかいないからね。俺たちは出すからには信じて、頑張ってもらうしかないよね」と、信頼感も口にした。

 なんとか立て直しを図りたい巨人打線。苦しい戦いは続くが、打線の歯車は果たしてかみ合うのか、注目が集まる。