奈落へと転げ落ちているようだ。DeNAは6日、阪神戦(横浜)で0―2と敗れ、1分けを挟んで4連敗。猛虎に2戦連続で力の差をまざまざと見せつけられ、早々と2カード連続の負け越しも決まった。前日には対阪神戦でも8年連続の負け越しが確定。借金も今季最多の18にまで膨らみ、5位・広島との差も2ゲームに広がった。

 先発マウンドに立った大貫はロハス・ジュニアに決勝の2ランを浴びたものの7回途中までを113球、6安打2失点とクオリティースタートの内容で試合をつくった。

 一方、左足肉離れで今季絶望となったオースティンに代わり、この日4番として初起用されたルーキー・牧が4打数2安打と猛奮起。しかし打線全体としてはつながりを欠き、相手と同じ8安打を記録しながらも連打が出たのは5回のみで最後まで得点を奪えなかった。

 試合後の三浦大輔監督(47)は粘投しながらも打線の援護を得られなかった大貫について「我慢強く投げたと思う」と評価。球団新人としては1960年の黒木基康以来、61年ぶり6人目となる4番起用でマルチ安打をマークした牧にも「いろいろ考えて(4番起用を)決断した。状態もいいですし、勝負強いバッター。4番に入っても牧のバッティングをしてくれた」とコメント。
 
 ただ、相手の継投リレーの前に完封負けを喫した攻撃に関しては「ノーアウトのランナーを生かせなかった」と悔やみ、最後も「終わったことを言ってもしょうがないが、もう一歩でした」と険しい表情を浮かべていた。