また勝てなかった。広島は3日のヤクルト戦(マツダ)に1―4で敗れた。先発の森下暢仁(24)は7回6安打1失点の好投を見せたが、打線の援護が得られず。右腕はこれで後半に入って8戦連続で勝ちがない。

 制球が乱れたのは立ち上がりだけ。初回先頭の塩見、続く青木に連打され無死二、三塁のピンチを招き、山田の犠飛で先制された。その後も毎回走者を抱えたものの、粘り強く投げてそれ以上の得点は許さなかった。

 今季2番目に多い120球。それでも森下は「立ち上がりと二死を取ってからの四球だったり、先頭(の出塁)だったりがあったので、そこが流れとかリズムに乗っていけなかったとこかなと思います」と反省を口にした。

 佐々岡監督は「本調子でない制球の中での投球だったと思うけど、それでも試合をつくった」と評価。また自身の現役時代に重ね「1つ勝つのは難しい。かみ合わないのは僕も経験したことがあるけど、1つの勝ちでガラッと変わると思うんですけどね」。結果にはつながらなくとも、チーム内での信頼は依然として高いものがあるようだ。