「基本、負けた方が再生数は多いんです」オリックス系・絶叫ユーチューバーが語る今季の快進撃と変化

2021年10月03日 05時15分

悲願の優勝へ、叫び続けるB―モレル
悲願の優勝へ、叫び続けるB―モレル

 例年にない大躍進で上位争いを繰り広げるオリックスを〝絶叫動画〟で後押しているのが、オリックス系ユーチューバーのB―モレル(25)だ。動画配信を始めて4年目ながら登録者数は6万7000人を越え、球団公式ユーチューブに迫る勢いで急拡大。選手からも熱視線を送られ、名実ともにオリファンの第一人者となった。今夏に大手企業をわずか5か月で退社。B―モレルとして生きる覚悟を決めた男が、配信の秘密、25年ぶりの悲願をかけたチームへの思いを語った。


 ――ユーチューバーになったきっかけは

 B―モレル(以下B) 2017年11月から趣味で始めました。今年4月に会社に入社して最初は両立してたんですけど、どっちつかずで中途半端になって…。このままだと会社にも視聴者にも迷惑がかかると思い、5か月で退社しました。人生一度きり。B―モレルとしてオリックスを盛り上げる活動は、誰にでもできることではないですから。

 ――名前の由来は…

 B 16年、17年に在籍してブドウ農園をやると言って引退したブレント・モレル選手からです。好きな選手だったんで心にぽっかり穴が開いてしまって…。「じゃあ俺がモレルになってやろう」と(笑い)

 ――スタート時は

 B オリファンではあったんですけど、全球団の応援歌を歌ったりしててオリックスを前面に出してなかったんです。でもそれじゃ登録者数が伸びない。18年4月に球場で吉田正選手の応援歌を全力で歌う、というのをやったら40万回再生でバズって、それがきっかけでオリファンとして発信するようにしました。

 ――絶叫したり、ファン目線で一喜一憂する動画にしている

 B 試合の細かい話は元選手の解説者の方々がやられているので、ファンとしては一喜一憂の表現なのかなって。コロナ禍なので、集団で一喜一憂はできないけど、ネットの中でファンと共有できればと思っています。

 ――再生回数はチームの成績に連動する?

 B 基本、負けた方が再生数は多いんです。他球団のファンが、負けて悲しむB―モレルを見るという。他人の不幸は蜜の味じゃないけど、そんなカラクリはあるのかもしれないです。でも、今年は交流戦優勝から風潮が変わって「モレルさんのおかげ」「めげずに応援する姿にひかれました」という声を多くもらって再生回数も増えました。

 ――4年目を迎え、登録者数の変遷は

 B 最初100人くらいで横這いで、吉田正選手の応援歌で1万人くらいになって、19年から球場で応援するスタイルにして2万人に伸びて。そっからコロナで球場に行けなくて、家やカラオケボックスで絶叫するスタイルにして、ノンストップで来た感じですね。今は試合中のライブ配信と、その後に編集したまとめ動画を出しています。目標10万人です。

 ――オリックス系ユーチューバーではトップ

 B 球団公式のを除けばそうですね。それも去年までは僕の方が多かったんですよ(笑い)。公式は成績が連動すると思います。宮城選手の動画もバズってますよね。

 ――現在の収入は…

 B 流動的ですが、サラリーマン時代と変わらないくらいですよ。

 ――今では球場で顔がさすようになった

 B ありがたいことによく声をかけられます。選手の方も見てくれていると聞きますし、レッドソックスの澤村投手とか。ユーチューバー冥利につきますね。

 ――元日本ハムの岩本勉氏とのコラボが好評

 B 一野球ファンなので、テレビで見ていた人とつながれるのは光栄なこと。どんどんやっていきたい。オリックスの現役選手ともいつかできたらっていうのは夢です。

 ――優勝したらどんな企画をやりたい?

 B どこかの広場を借りて1人ビールかけをやりたい。人を集めては難しいので1人で。1人絶叫は慣れっこですし、恥ずかしいなんてない。でも普段から周りに迷惑がかからないよう、球場でも看板や周りのお客さんの顔が映らないよう気をつけていますよ。

 ――昨年までと大きな違いは

 B 中嶋監督になってチームの空気が変わった。辻打撃コーチもすごく声を出すし、練習から違います。去年までは吉田正選手と山本投手のチーム、と言われてたのが、福田選手、杉本選手とか加わって、吉田正選手を敬遠してればいい、という打線ではなくなった。投手も宮城選手との2枚看板になって層が厚くなりました。

 ――阪神との日本シリーズも夢でない

 B やってほしいです。関西では圧倒的に阪神ファンが多いので、そんな四面楚歌の中で達成する日本一というのはたまらないものがある。阪神に対するナニクソ魂みたいな反骨心があると思うんです。阪神ファンって数は多いけどライトで、オリックスはスタンドでも全員が立って全力で応援歌歌ってますもん。

 ――終盤戦の正念場を迎えているが

 B 経験のあるT―岡田選手、安達選手、比嘉選手なんかがどう前に出ていけるか。彼らは2014年の優勝争いを知っている。若い選手たちを「あせるな、大丈夫」と締めてくれるのが必要と思います。先発陣は山本選手、宮城選手以外は少し安定しない部分もあるので、最後まで目が話せない戦いが続くかと思いますね。


 ☆B―モレル 本名非公開。1996年6月25日、大阪府出身。大学院を経て今年4月に大手企業に入社するも5か月で退社。オリックス系ユーチューバーとして〝独立〟した。試合に一喜一憂するファン目線の動画、観戦中のライブをほぼ毎日配信し、登録者数は6万7000人を越えた。最近は元プロ野球選手の岩本勉氏とのコラボ企画やトークイベントにも出演している。

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